このページでは、欠陥住宅を購入して泣きを見ないために、 まず業界を知り、どうしてそうなるのかを考えていきましょう。
日本人は特にブランド信仰が強い国民性だといわれます。 だから
名前を聞けば直ぐ解る財閥系や東証上場企業であれば信用してしまいます。
しかし、会社の規模を問わず、ほとんどの住宅会社は何かしらの問題はあるのが現実です。これは民事事件の紛争内容が、保険関係と建築関係が多くを占めていることでもわかります。
※「大手で、財閥系企業が建てたから、技術や品質を信頼した。それなのに欠陥住宅だった。」 との声は、やはりあるのです。
<その会社の顔をよく見る必要がある。>
どの業種であれ多かれ少なかれ、大手企業の下に一次下請けがありその下に孫下請けがありと階層構造をとっている場合があることはご存知だと思います。知らなかったなら今頭に入れてください。
ただ、建築関係ではその構造が多階層になっており、また「丸投げ」ということも良く行われます。
【下請け構造】
「工事代金」の流れは、以下のような現実があります。
あくまで目安としてですが、受け取るお金が少なければ、手抜き工事を生みやすくしてしまいます。
・顧客
↓ (工事代金 100%)
・住宅会社
↓ (工事代金 70%程度)
・一次下請け
↓ (工事代金 50~60%)
・二次下請け
↓ (工事代金 30~50%)
・三次下請け
【丸投げ】 住宅会社や上位の下請けから、「契約したので、後はよろしく!」と仕事をやらされる現実。これで、ズルをするなといわれても、そんなに心のきれいな人はいるのでしょうか
<その仕事の体制をよく知る必要がある。>
強引な営業方法があります。一度電話番号を聞いたが最後、のべつ幕なしの攻勢が始まります。
業績の良いハウスメーカー、ビルダーにはほとんど強い営業部隊がいます。
残念ながら、なかには中ば強引な、悪く言えば詐欺的でさえある営業手法をとることも多いのです。
押しに弱い人は、なにか良いところを見つけて自分自身を納得させてしまいます。(「この人の顔はウソをつかない。」「企業がしっかりしている。」・・・ 根拠があるようなないような。)
また、現場にもおとりが隠されています。通常よく売れる住宅の価格帯は2000万円台が中心ですが、一般的に住宅展示場に建築されているモデルハウスの建築費は5000万円前後ということがあります。
つまり、高級な見本を見せて消費者の夢をかき立てて、実際に販売するのは普及品。これは、技ではありませんよね。
<自分が建てる家のことを本当に考えてくれるかをよく知る必要がある。>
業界は長く規制や談合に守られてきて本当の意味での競争はしていないのです。 従って、未だに外国からのハウスメーカーの参入はほとんどなく、材料についてもそれが一部言えます。 多くの住宅会社は、工事現場から情報を吸い上げて経営に生かそうとする姿勢にも欠けていたのです。
「現場からの改善提案を積み重ねて国際的にも高い品質管理を身につけた日本の主要製造業の姿」とは 大きく異なる現実があります。 建築にも検査はちゃんとあるのです。順番は以下のように流れていきます。
<自分が建てる家の工事をよく知る必要がある。>
■自分自身の問題か?
家を建てることは、自分自身の夢を家族と共に実現していくことになります。
「ああしたい・こうしたい」希望なのか欲なのか。思いはどんどん膨らんでいきます。でも、これは必ず考えておかなければなりません。
・「値切ること」はあたり前ではありません。
Aランクの材料がCランクの材料に替えられるだけになる悲劇が待っています。問題は何を替えられてしまったのかが怖いのです。
・「おまかせ」は許されるはずがありません。
どんなに信じていても、お任せでよいわけがありません。自分の家であり自分の金なのです。
一緒になって完成目指して走り抜かなければなりません。
残りの人生を「人間不信」という言葉を背負って歩き続けることになります。
・「無理」が通れば道理は引っ込むわけがありません。
一度決めた設計書で作業は進めていきます。いきなり気分では変更なんて簡単なことではないのです。耐震設計が根本から変わることは建て直しを指しませんか
< 自分自身をよく知る必要がある。 >
ここまで読んで頂いて、「では、どうするんだ。回答があってないようだ。」と思われた方も多いかもしれません。
残念ながら、私たちは、建築屋なのでこれ以上文章にして上手く伝えることができません。なんせコピーライターが書いているわけではないです。
ただ、私たちが今までしてきていることをお伝えすることはできます。
・社長と話をしていただくのに問題はありません。
予約時間を決めていただければ。
・仕事の流れを十分説明してから作業が始まります。
手間はかかるのですが頑張っています。
・強引な売り込みはしません。必要なら背中は押しますが。
・建築途中の現場を絶えず見学して頂いております。
いい仕事なので「口コミ」狙いではありますが。
・「駄目なものはダメ!」といいます。最後に泣きたくはないので。